カード会社が成り立つ理由は? | |||
さて、それではクレジットカード会社は、どのようにして収入を得ているのでしょうか? 私たちの支払いを立て替えるだけでは会社の収入にはなりませんからね。 どういったしくみになっているのか、簡単に解説していきます。 まずは年会費。これは勿論カード会社の収入となりますが、実はこの年会費による収入は微々たるものです。ゴールドカード級にもなると年会費もそこそこかかりますので、所有者の数が多ければそれなりの収入は期待できそうですが、多くの利用者が持っているカードは、年会費無料もしくは千〜数千円程度の年会費のカードだと思います。所有者がいくら多いとはいえ、年間数千円×所有者分のお金でカード会社の職員全員がご飯を食べていけるかというと、それは考えにくいですよね^^;ですので、収入としてはそんなに期待はできません。 では、いったいどこからカード会社に収入としてお金が入るのでしょうか? その答えは、カードで支払いを済ませる中にあるのです。 実は、クレジットカードで買い物をした場合、店側は売上額の数%をクレジットカード会社に支払わなければならないのです。分かりやすく言ってしまえば、手数料みたいなものです。勿論商品を買う側は、一切そんなの支払わないです。あくまで、お店が負担する手数料なわけです。しかしこれは、店側からしてみたら、クレジットカードで物を買われた場合、余分に費用が発生してしまうわけなんですね。 ちょっと下図を見てください。(図が下手で申し訳ないですが^^;)
これではお店にとっては、クレジットカードを使って買い物をされると、その都度余計な経費がかかってしまって負担になりますよね?そのため、実はお店で通常売られている商品は、ほとんどがカード会社に支払うための手数料の額を含んだ値段設定である場合が多いんです!!つまり、
もちろん、手数料額は自分の店持ちで支払っているという良心的な店舗も多数存在してます。しかし、そうでないお店が多いのも事実なのです。そのため、クレジットカードが使えるお店では、クレジットカードで買い物したほうが得(厳密には+−ゼロ)なのです。そりゃそうですよね。現金で購入するってことは、手数料分を余分にお店に寄付しているのと同じようなものなのですから。 話が逸れてしまいましたが、カード会社の収入は、こういったような店からの手数料等が主な収入となってます。 もう一つ、カード会社の主な収入があります。それが、キャッシングやローン或いは分割払い等の際、発生する利子です。 後でも説明しますが、キャッシングとはカード会社から現金を借りることです。急な出費が重なり、どうしても現金が必要な場合などは、日常生活をしていたら起こりうることだと思います。勿論借りたお金は返さなければなりませんが、返す際には利子が発生します。これがキャッシングやローンの利用で発生する利子です。 次に分割払い等ですが、商品をお店で買う際に、一括で支払わずに分割払い或いはリボルビング払い(割賦払いの一種)で支払うときにも、実は利子が発生します。モノを買うときに、分割だと小額で負担は小さく見えますが、実はこの利子が総額でみると結構な額になります。あまり多様するのは控えるべきでしょうね。 それはともかく、このキャッシングや分割払い等で発生する利子が、カード会社の主な収入その2となるわけです。クレジットカード会社は、ただ単に立て替えているだけじゃないんだということですね。 クレジットカードでの買い物は手軽で簡単にできます。カードを使えばポイントも貯まりますし、現金で支払うより断然お得です。一方お店側は、手数料を支払う必要はありますが、消費者にカードを利用してもらうことにより、気軽に店に来てもらえるうえ、少々高価なものでも分割払いが簡単にできるため、買ってもらえる可能性も大きくなります。カード会社は、もっと手数料収入を増やしていきたいため、年会費を無料にしてみたり、様々な特典を用意してみたりと、利用者の獲得やカードの使用を促進させたい・・・。ここに三者の利害が一致してうまい具合に三角関係を保っているんですね☆ このような三角関係のもとで、クレジットカード会社は成り立っているわけです。 まとめ○クレジットカードで支払うと、店側はカード会社に対して手数料を支払う必要がある。○クレジットカード会社の収入は大きく分けて二つある。 ・店舗から支払われる決済手数料。(販売額の3〜5%程度) ・カード利用者のキャッシングや分割払い等から発生する利息 ○店側は、カード会社に支払う分の手数料の額を含めた価格設定をしている場合が多い。 ○そのため、クレジットカードが使える店ではクレジットカードで支払った方が様々な面でお得。 ○クレジットカード会社は、消費者や販売者との三角関係の均衡により成り立っている。 |